ノートをまるごとファイルに保存するエクスポート
ロイロノートには、ノートをまるごとファイルに保存する仕組みとしてエクスポートという機能があります。カード単位であればPDFに出力する機能などがありますが、こちらはノートを丸ごとです。
それでは、エクスポートしたファイルは、何につかえるのでしょうか。
ロイロノートのサポートページを見ると「データを他校で利用する際に、かんたんに移行できるようになりました。」と簡単に書いてありますが他にも用途がありそうです。以下に例を挙げます。
- 他のユーザーのロイロノートに取り込むことができる
- 自分の他の授業に取り込むことができる
- バックアップとして保存しておけば、間違って消してしまった場合などに復元できる
- ノートのスナップショットとして保存しておける
なお、操作方法などについては、当ブログでは触れませんので悪しからず・・・
こちらを参照してください。
とても小さいエクスポートファイル
エクスポートしたファイルは .loilonote という拡張子が付きます(ノート以外にも、資料箱のエクスポートもあり、こちらの拡張子は .loilomaterials になります)。
このファイル、とても小さいことに気づきます。数Kバイトです。
ノートにいっぱい画像を入れてあっても数Kバイトです。
どうやら、エクスポートしたファイルには、ノートの実体が入っているのではなく、リンク情報が仕込まれているようです。
それでは、リンク先はどこかなのか?
エクスポート元のノートなのかと思いきや、ちょっと違うようです。
エクスポートの仕組みに迫る!
次のことを試しました。
エクスポート元のノートを消してみる
エクスポートの元になったノートを削除したらどうなるでしょう。もし、エクスポートファイルの参照先がエクスポートの元ノートであれば、復元(インポート)もできないことになります。しかし、削除しても復元(インポート)は可能です。
エクスポート元にノートを書き換えてみる
エクスポートの元になったノートを書き換えてみたらどうなるでしょう。もし、エクスポートファイルの参照先がエクスポートの元ノートであれば、復元(インポート)しても元には戻らず、書き換えた後の状態になるはずです。しかし、ちゃんと元に戻ります。
これらのことから、エクスポートした時点のノートがサーバにしっかり保存される仕組みになっていると考えられます。
みんながエクスポートしまくったらサーバのストレージをどんどん食いつぶしていくことになります。でもこのエクスポート時に保存したノート、当面消すことはしないそうです。
ロイロ社、太っ腹!
親切だけど
エクスポートファイルは小さいので可搬性に優れ、移行も楽にできるでしょう。メールに添付しても問題ない大きさです。
ただ、小さなエクスポートファイルは、ユーザーにとってはありがたいものなのですが、サーバに状態を保存しなければならず、ロイロ社にとってはキビシイ仕組みなのではないでしょうか。だから、「データを他校で利用する際に、かんたんに移行できるようになりました。」とだけしか案内が無いのではないかと疑ってしまいます。
今のところ「消さない」というコメントを得ているのですが、今後はわかりません。ロイロノートが乗っているAWS(Amazon Web Service)もタダではないので状況次第で削除する方針に変わる可能性もあるとみています。
便利な機能なので存分に使わせていただこうと思います。