最近気づいたこと
ロイロノートについて最近気づいたことがあります。
今回は「Webカード」についてです。
Webのページ(URL)を貼り付けておくだけのカードと思いきや、画面配信において特殊な動きをします。
画面配信の機能を使うと通常、先生の画面イメージが生徒にそのまま配信されます。しかし、Webカードだけは例外的にURLが送られるのです。送るという操作をした時と同様な動きです。
それでは、詳しく説明していきます。
Webカードとは
そもそもWebカードはどのようなカードなのでしょう。
カードにURLを保存しておくのが主目的のようです。なのでそのカードを送る、提出などすると送られた先ではURLをもとにWebが表示されるわけですが、表示された後は、そのWebカードを使って自由にWebを操作することができます。
ちなみに、iPadでロイロノートを使った場合、WebカードはWebのイメージがきれいに表示されますが、Chromebookでは蛋白にURLだけが文字表示されるというちょっと残念なカードになります。
画面配信とは
画面配信は、先生のロイロノートに表示された各種カードを生徒のロイロノートに強制的に表示させる機能です。
テキストカードであれば、先生が文字を書くと、生徒の画面にも同じように文字が書かれます。先生が絵を描けば、生徒の画面にも同じように絵が描かれます。
このように表示させた内容は、リアルタイムに生徒に送られます。すなわち、先生がカードに対して行った操作が逐次生徒の画面にも反映されるわけです。
ロイロノートはリアルタイムな送受信についてほとんど考慮されていないのですが、この画面配信だけはリアルタイムな送信を行えます。ただし先生から生徒への一方通行ですが。
但し、ここで一つ。
送信されるのは画面イメージではなく、どうやらデータのようなのです。
テキストや線のデータは、カードの情報として保存されるのですが、画面配信では、そのデータが相手に送られているようです。ですから、送られた画面がジャギーにならずキレイです。
Webカードを画面配信する
Webカードと画面配信について基本を抑えたところで、Webカードを画面配信するとどうなるのか? 確かめてみましょう。
・・・
画面配信が基本通り動作するのであれば、生徒の画面には、先生が行った操作がそのまま生徒の画面に表示されるはずです。しかーーーし!
実際はそうなりません。
生徒には、画面配信されたというよりも、あたかもWebカードが送られてきたかのような動きをします。すなわち、生徒が自分で操作できるWeb画面になるのです。
これも画面配信が画面イメージを送信しているのではなく、データを送信していることの証拠になるのではないでしょうか。WebカードのデータとはすなわちURLのことです。
へ? それがどうしたの? と思われる方もいるかもしれません。
そこで、この動きをすることによるメリットやデメリットを整理していきたいと思います。
Webカード画面配信問題
メリットは何か
その1. 操作させたいWeb画面を送る
「はい、このWebページを開いていろいろ操作してみてください」
という場面で、通常に方法であればWebカードを生徒に送るという操作を行いますが、その方法だと送られた生徒がカードを取り出して使用するという操作を行う必要があります。
画面配信を行うことで、生徒の画面に自動的に(強制的に)Webカードを表示させることができます。また、終わる時も先生のカードを閉じれば生徒のWebカードも閉じられます。
その2. Google Meetを実行する
これは画期的!
画面配信を使うことにより、(たぶん)最も簡単な手順でロイロノートからGoogle Meetの実行を実現できます。
まず、先生のロイロノートでWebカードを開き、Google Meetにて会議を新規作成しておきます。
先生としては、そのWebカードを画面配信するだけ。配信を受けた生徒は、それぞれGoogleにログインを行います。
これでGoogle Meet開始します。
終了するときは、先生がWebカードを閉じれば生徒のWebカードも閉じられます。
Google Meetを例にしましたが、Zoomでも同様です。
デメリットは何か
画面配信しても先生のWebカードと生徒のWebカードが同期しないことによるデメリットは、使用目的によると思われます。
たとえば、紙芝居的に、先生がページをめくって行いきたいといったことが不可能になります。
具体的には、デジタル教科書(Webで動くもの)を先生がページめくりして見ていきたいなどがあげられるでしょう。
この動きはなぜ?
Webカードを画面配信した場合のこの動き、なぜこのようになったのでしょう?
このブログではおなじみ、余計な詮索タイムです。
Webページを表示させるには、Webのレンダリングが必要です。レンダリングの処理は、そう簡単なものではありません。なので、どのアプリでもWebの表示を行おうとしたらChromeなどブラウザの機能によりレンダリング処理を行うことになります。
ロイロノートでも例外ではないと思われます。レンダリングを外部のモジュールに任せるとそこはロイロノートから制御できない領域になります。
これが、Webカードの画面配信が特殊な動きをせざるを得なくなった原因と考えられます。
まあ、動きを知れば便利に使えるので、現状を踏まえて最大限に活用していきましょう。