ICT教育

ロイロノートを深読みしてみる -テスト編-

最近気づいたこと

ロイロノートについて最近気づいたことがあります。以前、ロイロノートを理解するで記載したクラス図で省略していたカード以下のエンティティである「テスト」についてです。単なるカードの一種かと思いきや、よく観察すると、ちょっと特殊な扱いのカードです。

テスト以外のカードは、ノートの中で閉じている存在ですが、テストは、他のユーザーや他の自分のノートに持っていった際、動的にリンクするようです。

クラス図で表そうとしたものの

そこでロイロノートを理解するで記載したクラス図を新しくしてみようと試みたのですが、無理であることに気づきました。クラスを越えて共有できるエンティティをクラス図には表わせません(私の力量不足かもしれませんが)。なのであきらめました。

すみませんが文章だけで説明

これ以降、ノートの左側メニューに表示される「テスト」はややこしいので「出題(テスト)」と表わすことにします。

構造的には、以下の通りです。

  • 「出題(テスト)」には、テスト、アンケート、出欠の3種類があります。
  • 「出題(テスト)」の内、テストとアンケートは生徒にも作成できます。出欠は先生のみ作成できます。
  • 「解答」の内、テストとアンケートは先生も解答することが可能です。

そして、肝心なのは、出題(テスト)はノートやクラスに縛られず共有されるということです。解答は出題(テスト)に付随するので間接的に共有されることになります。

出題(テスト)を共有するには、まず「資料箱」や「送る」を使って他のユーザーに「出題(テスト)」のカードを渡します。
その後、解答が行われると、解答した値も共有されます。すなわち、同じ出題(テスト)のカードを持ったすべてのユーザー(条件によっては教師のみ)は解答を見ることができるわけです。

ですから、面白いことに、一度他のユーザーに渡した出題(テスト)を出題者が変更すると、渡した先の出題(テスト)も変更が即時に反映されます。

出題(テスト)カードの実態は、出題者のみに存在し、渡した先のユーザーにはリンク情報が送られているということなのでしょう。見かけ上はリンク情報には見えず、他のカードとの性質の違いがわからなくなっています。わからないようにしているのでしょうけど。

なぜ、このような仕組みにしたのでしょうか

結果から見ると、多数のクラスの出欠を共有しまとめて見ることができるということでしょうか。でも、これは結果としてそうなったとしか私には思えません。

もしかすると、ロイロノートは別のアプリで作られていた出題(テスト)の機能を後から取り込んだのではないでしょうか。

っていうか、もう余計なお世話ですね。詮索は、このくらいにしておきます。

共有するメリット

例えば、出題(テスト)の中の出欠カードを使う場合、クラスごとに出欠確認を行いますが、共有しておくことにより、出欠の結果をクラス担任の先生が知るだけでなく、関係するすべての先生も知ることができます。

また、生徒間で行ったアンケートの結果もすぐに生徒間で共有することができます。

できればこうしてほしい

全校生徒を対象にした特別なクラス

出欠カードを関係するすべての先生も知ることができるのは良いのですが、あくまでもクラス単位にカードが出来上がっていますので、クラスの多い学校で全校生徒の状況を知ろうとしても大変です。全体を取りまとめたいときは、クラス単位でCSVに出力したものをつなぎ合わせてからEXCELで集計するくらいしか方法がありません。

今現在のロイロノートの仕様だと1クラスに所属する生徒数には上限が設けられていますが、全校生徒を対象にできる特別な「クラス」を用意することはできないでしょうか。

共有をもっと・・・したほうがいいのか

共有できる機能を実現しているのであれば、もっといろいろなことができそうです。

通常のカードでは、「送る」→「使用する」という流れで使用するとカードのコピーが出来上がるわけです。これをコピーではなく共有させたらどうなるでしょうか。なんだかJamboardっぽくなる気もしましたが、ロイロノートの仕組みにおける共有はリアルタイムではなく保存時に行われるのでちょっと違います。

今あるロイロノートの共有の仕組みは、やはり今のままが良いようです。

 

-ICT教育
-

© 2024 HACHAGARY Powered by AFFINGER5