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Jamboardを試す

Jamboardはみんなで書き込むホワイトボード

Google Jamboardを試しに使ってみました。一人で使う分には単なるお絵かきツールみたいなものですが、複数の人で使うと面白い事ができます。ペンやマーカーで自由に線を描くことができる他、付箋やテキストボックもあります。これらを使ってみんなでホワイトボードに書き込むイメージです。

できる操作が限られておりそれほど多機能ではないのが幸いして、とっつきやすいものになっています。

ですので、あまりツッコむところが無いのですが、紹介しながら些細なところを適宜ツッコんで行きたいと思います。

画面のレイヤー

明示されていないのですが、画面にレイヤーが存在するようです。

一番上のレイヤー 描画:ペンやマーカーで描いた線
二番目のレイヤー 図形:テキスト、付箋、丸
三番目のレイヤー 背景:背景として設定した模様や画像
  • 一番目のレイヤーである描画は、各描画で前後関係はなく、フラットな画面に上書きしていきます。消しゴムで消せるのもこのレイヤーだけです。
  • 二番目のレイヤーである図形については、各図形で前後に並べ替えができます。二番目のレイヤーが一番目のレイヤーの上に来ることはできません。
  • 三番目のレイヤーである背景は、描いたり文字を入れたりできませんが、任意の画像を設定することができます。背景はもちろん一番下のレイヤーです。

これらを理解すれば使いやすくなるでしょう。

機能は最小限

Jamboardの機能は最小限のものだと言えます。最小限すぎると言ってもいいかもしれません。

描画の機能

描画の道具は、ペン、マーカー、蛍光ペン、ブラシの4種類です。

  • 細い順に、ペン、マーカー、蛍光ペン、ブラシとなります。濃度も少し違っています。
  • 太さは、自由に変えられません
  • 色は、白黒含め全6色。それ以上増やせません。
  • Shiftキーを押しながら線を引くと直線になります。

想像力豊かな子供たちにとっては、物足りないかもしれません。ただ、ホワイトボード替わりということを考えればこれで十分とも言えます。

図形の機能

図形の種類としては、付箋、テキスト、丸、画像の4種類があります。

  • 付箋は正方形で、長方形にはできませんが大きさは変えられます。また回転ができます。
  • テキストは文字の大きさを5段階に変えられます。フォントの変更はできません。テキストも回転できます。
  • 図形は8種類で丸、四角、三角、ひし形、角丸四角、半円、帯、矢印です。丸は楕円にできます。そしてこれらも回転できます。線の色や塗り潰しができます。線の太さは変えられません。
  • 画像は写真などの画像を貼り付けられます。これも回転できます。

このように、とてもまあまあシンプルです。むやみに機能てんこ盛りにするより、割り切っていて良いと思います。

共有するには

さて、肝心の共有を行うには、どうしたら良いのでしょう。

ここで話の前提なのですが、1つのホワイトボードをJamboardでは、Jamと呼ぶようです。
ユーザーは、一人で(1Googleアカウント&1台のPCで)複数のJamを作成し編集することも可能です。

Jamは、作成した人(オーナーと呼ぶ)のGoogle Driveのマイドライブ上にファイルとして作成されます。
このファイルを他のユーザーと共有するわけです。

共有を行う方法は以下のとおりです。

  1. Jamを開いた画面で、右上の「共有」をクリックします
  2. ここからは、次の2通りの方法があります。
    (1) ユーザーやグループと共有・・・メールアドレスを入れて共有したいユーザーを招待します
    (2) リンクを取得・・・URLを取得して何らかの方法で共有したいユーザーに伝えます

(1)の方法を採ると共有したユーザーのJamboradの画面で共有したJamが開けるようになっているのでそれを使用します。

(2)の方法を採った場合は、伝えられたURLををブラウザで表示します。
URLを伝える場合、同じ教室にいる生徒たちを対象にするならば、QRコードにして読み取ってもらうという方法も考えられます。

また、オーナーが共有の操作をする際、「閲覧者」または「編集者」を選択します。文字通り、閲覧者は見るだけのユーザー、編集者は書き込めるユーザーです。

25人の壁

Jamboradには、編集者の上限が25人という壁があります。これ、なんとかならないでしょうか。学校の状況を考えると40くらいにしてほしいところです。

対策としては、25人以内のグループに分けて、それぞれにJamを作成し共有するしかなさそうです。

25人の壁については、誤情報だったようです。

Classroomとの関係

Classroomを理解するにも書きましたが、Jamboardは、Classroomから「作成」ができません。

ClassroomでJamboardを扱うには、JamboardでJamを作成した後、ClassroomにおいてJamを追加する、またはストリームから送信するという操作が必要です。

個人的には、Classroomから一番連携してほしいアプリだと思うのですが、なんとかならないでしょうか。

 

いろいろ書きましたが、Jamboardけっこう使えそうです。

ただし、みんなで書き込む場合、ネットワークの速度にかなり左右されそうです。
25人制限とともに、現場で状況に応じた対処をしていく必要がありそうです。

 

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