ICT教育

ロイロノートとClassroomを比べてみる -Part.1-

まずは印象から

学校で使うことができる授業用のツールとしてロイロノートとClassroomがありますが、どのように使い分けしたら良いのかわかりません。

ロイロノートのユーザーインターフェイスは、絵を使ってわかりやすくしているため、なんとなくロイロノートは小学生向け、Classroomは中学生以上向けといった印象があります。

それぞれの特徴

カードをつなげたり重ねたりできるのもロイロノート独特の機能です。Classroomでは、カードのような統合されたファイル管理はなく、ドキュメントやスプレッドシート、図形描画などのルーツに分かれています。このあたり、ロイロノートに慣れてしまうとClassroomを使いにくく感じるでしょう。

ロイロノートのもう一つの特徴が「ノート」です。ノートは授業の下につくられるエンティティで、生徒や先生が個人単位に作成します。他人からはノートを見ることができない仕組みです。現実世界をロイロノートに取り込もうとした姿勢が見て取れます。

一方、Classroomでは基本的に先生からの投稿があってはじめてアクションを起こせる仕組みとなっています。もちろん自分でGoogle Driveからファイルを作成することはできますが、クラス(授業)の中にファイルを作成するというイメージとはちょっと違います。このあたりGoogleは少し意識があったようで、Google Drive上にクラスのフォルダを自動作成するようになっています。ただし、クラスごとにフォルダが増えていくため、先生はクラスの位置づけを決めること、およびクラスの命名に工夫が必要でしょう。

設計方針なのでは

Classroomのデメリットを述べるような感想になってしまいましたが、これはそれぞれのシステムの設計方針による違いから来るものと思われます。

ロイロノート
学校の授業をよく研究の上モデリングを行い、1からシステム設計を行ったもの(と思われます)
例えるなら総合デパート
Classroom
Googleが持つサービスである、Drive、スライド、ドキュメント、スプレッドシート、図形描画、フォームなどを元に授業用に組み上げた作りになっている(と思われます)
例えるならショッピングモール

 

じゃあ、結局どっちを使ったらいいのよ!?

 

あ、そうですね。
どちらがいいと言うことは一概には言えないので、そのあたり次回以降考察していきたいと思います。

 

 

 

-ICT教育
-,

© 2024 HACHAGARY Powered by AFFINGER5