ICT教育について考えること

近年、小学校ではプログラミング教育が必須となり、すべてのクラスで授業が行われることになっています。プログラミング的思考というものを身につけるという目的で小学生向けの教材を使いコンピュータに「命令」をしてキャラクターを動かすなどの授業を行っています。

背景には、人間社会においてコンピュータを使うことが当たり前になってきていることがあると思われます。コンピュータを有効に使いこなすことが重要であるという認識に依存はありません。しかし、コンピュータのような原因と結果が強く結びついた世界に没頭しすぎると、あらゆることに明確な因果関係があると勘違いをしてしまうのではないでしょうか。

これは、子供たちだけではなく、大人にも言えることだと感じています。「ああすればこうなってあたりまえ」という考え方は、人の心に大きな負担をもたらすと、最近になって強く感じるのです。

人間の営みとして因果関係を強く意識した考え方は必要と思いますが、ヒトの営みとして自然を相手にままならないことがあるという意識付けも重要なのではないでしょうか。

このブログでは、これら両面のバランスをいかにして取っていくか、考察を重ねていきたいと思っています。

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